インデックス投資は最近特に注目が高まっており、検討している人も多いと思います。
私も投資を始めたばかりですが、インデックス投資をメインに据える方針だけは決定しています。
一方で、「本当にインデックス投資に大事な資金を委ねてよいのか、しかも長い期間をかけるので失敗したら大変だ」という、もっともな懸念もあると思います。 私もそうです。
そういった不安を取り払うような、インデックス投資の優位性を解説した書籍について、触れてみたいと思います。
目次
1.「ウォール街のランダム・ウォーカー」
2.リターンが得られる取引日は少ない
3.インデックス投資で機会を逃さない
1.「ウォール街のランダム・ウォーカー」
私がインデックス投資を選んだきっかけは、水瀬ケンイチ氏の「お金は寝かせて増やしなさい」という書籍です。さらに、その水瀬ケンイチ氏が大いに参考にしているのが「ウォール街のランダム・ウォーカー」という本です。
著者はバートン・マルキール氏、1973年に初版発行、2019年1月にも最新の市場環境を踏まえた第12版が出されました(同氏は1932年生まれ!)。この本で、インデックス投資が広く知られるきっかけになったそうで、まさにインデックス投資のバイブルです。なお、その2年後に、のちに世界最大のインデックス投資信託会社となるバンガード社が誕生しています。
ランダム・ウォーカーとは、「ランダム・ウォーク」=過去の出来事(株価)では未来の出来事(株価)を予測できない、をベースに株式投資の世界を渡り歩く様を表現した言葉です。
この本には、インデックス投資の優位性を裏付ける根拠が多く示されており、私が特に注目した記載の一つについて触れてみたいと思います。
2.リターンが得られる取引日は少ない
この作中では、多くの論文も引き合いに出されています。その中の一つに、「1960年代半ばから90年代半ばまでの、、、上げ相場の95%が、、、7500取引日のうちのたった90取引日に起こった、、、(この)90日をはずしたとすると、、、リターンの大部分は、実現しなかった、、、」との記載があります。
また、ランダム・ウォーク理論に基づくと、チャート分析などで儲かるタイミングを完全に把握することは非常に困難なことであり、実際も、ほとんどのアクティブ投資信託がインデックス投資に劣る成果にとどまっていることが解説されています。
3.インデックス投資で機会を逃さない
以上のことから、インデックス投資で毎月定期的に投資することにより、どこかの月での投資がその90日をある程度拾い上げることを期待するほうが良いとなります。毎月、定期的に、というところが重要です。
さらに、定期的に積立することは、余計な売買による手数料や税金を避けることになり、引いては複利効果を十分に発揮させることにもつながります。
最後に、世界一有名な投資家であるウォーレン・バフェットの言葉を引用して、長期投資の後押しをしたいと思います。
「株の望ましい保有期間は、”永遠”です 」
「誰もゆっくり金持ちになろうとはしない。だから私の競争優位は揺るがない」(AmazonのベゾスCEOからの、なぜバフェットの投資戦略が真似されないのかとの質問に対し)